OM-1 土砂降り野鳥撮り動画

先日「OM SYSTEM OM-1」土砂降り野鳥撮りの雑感を先に掲載しましたが、その時に撮影した4K60p 8bit 動画を1つにまとめたので野鳥撮影における動画AFのインプレッションを少しだけ。

OM-1

すべて手持ち撮りで、使用レンズはパナソニック「LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm F4.0-5.6 ASPH. POWER O.I.S.」。テレ端撮影時の手ブレが今回ちょっと強めに出ているかも。今のところ試し撮りなので、上手く撮れなかったところも挿入しています。

やはり静止画と動画でAFに求めるモノって違うのだな~と実感。極端に言うと静止画の場合はシャッターを切る一瞬だけピントが合っていれば良いのだけど、動画の場合はそのシーンでピントが合い続けてる事が求められます。

「OM-1」の全画素AF (1053点オールクロス像面位相差クアッドピクセルAF方式) と被写体認識AFの組み合わせは良いのだけど、鳥認識AFはより高いレベルを求められている気がします。動画撮影において鳥認識AFを動作させるにはAFモードを " C-AF+TR " にする必要があり、基本的にフォーカスし続けるのですが所々フォーカスが甘くなる事があるかも。

ただし完全に見失う事はあまりなく再びピントが合うので、パナソニックのコントラストAF (DFD) のように一度被写体を見失うと糸が切れた風船みたいに戻って来ない事はありません。特に野鳥撮りの時にこうなっちゃうとテンション下がっちゃうんですよね…^^;

OM-1

今回鳥が飛んでいるシーンを3つ入れましたが、所々ピントが甘くなっているのでこれを良しとするかどうか価値観が分かれるかもしれません。静止画であればプリ連写もあるのでその中でベストなモノを1枚選べば良いですが、動画の場合は安定したフォーカシング性能がより大事になってくるかも。

あとテレ端で飛んでいる鳥を手持ちでパンしながら動画撮影するのは難しい…というかもっと慣れが必要に感じました。そうそう…飛んでいる3つシーンは、速度を80%に落としています。

野鳥動画撮影の場合、シーンに合わせて S-AF / C-AF / 被写体認識AF C-AF+TR を柔軟に使い分けていくのが個人的に今のところ良いな~と。日本の鳥は褐色な鳥が多いので、どんなシーンでも鳥認識AFが100%効く事はないと思います。特に動画の場合は。一撃必殺的な感じでバチ~ンとピントが合った時は気持ち良い。

OM-1

アオサギは静止画も動画もピントを合わし易いですが、何気に鵜はAFが甘くなる時があるんです。撮影時に若干ピントが甘い感じがしても結構な土砂降りだったので1つ1つ確認しながら撮る事が難しく撮影を続行…^^;

今はOMデジタルですが、デジタル一眼レフ時代のオリンパス機の追尾AF性能は、キヤノン・ニコン機に及びませんでしたから、ミラーレス時代に入った「OM-1」の追尾性能をどう評価するのか人によって差が出てくるような印象。

動画撮影における鳥認識AFはもう1段階進化してくれる事に期待です。パナソニックが、像面位相差AFもしくは次世代AFシステムを採用してきた時に「OM-1」を超えるのかどうか気になるところ。パナソニックの被写体認識AF自体は良いのでベースとなるAFシステムの刷新を個人的に期待しています。

5月~6月にかけて野鳥動画を撮り続けて1つの動画にまとめたいと思っていますが、今後はピントが甘く撮れたモノはあまり採用しない方向性でいこうかと。これまで3回野鳥を静止画と動画で試し撮りしましたが、やはり「OM-1」は野鳥撮りにおいて可能性がある機種に感じます。

今回は雨が降っていたしネイチャー撮りにおいてOMデジタルのミラーレス機は安心です。


OMデジタル 製品紹介 : OM SYSTEM OM-1

パナソニック デジタルカメラ : LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm F4.0-5.6 ASPH. POWER O.I.S.

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