「OM-1」のハイレゾショットを試す

OMデジタル「OM SYSTEM OM-1」は写真表現の1つの手法として " コンピュテーショナル フォトグラフィ " 打ち出しており、ハイレゾショットが有名ではないでしょうか。オリンパス時代からある定番機能の1つで三脚ハイレゾと手持ちハイレゾを試し撮りしてみました。

三脚ハイレゾ

OM-1

三脚ハイレゾは、連続して8枚撮影した画像を合成する事により8000万画素相当の高画素画像を生成してくれるモード。ちなみに画像サイズは 10368x7776px になります。ハイレゾ撮影するにあたって、まずはメニュー項目で「三脚ハイレゾ」にするか「手持ちハイレゾ」にするか設定する必要があり、あとは画質モードを選ぶだけ。

OM-1

「OM-1」は2000万画素センサーを搭載しており、それ以上の画素数が必要な場合はハイレゾショットで簡易的に撮れる機能であり、これをユーザーがどう感じるのか評価が分かれるところ。今回三脚ハイレゾはインターバル撮影にも対応しましたが、これは試さないかもしれません。

手持ちハイレゾ

三脚ハイレゾはカメラを三脚などに固定して撮影するので制限的なところがあり、一歩進んで手持ち撮影でもハイレゾショットが可能になったのがこの " 手持ちハイレゾ " になります。「OM-1」の場合は、12枚撮影した画像を合成し5000万画素相当の高精細画像を生成します。※「OM-D E-M1X」と「OM-D E-M1 Mark III」の手持ちハイレゾは16枚撮影した画像を合成

OM-1

実際手持ち撮影してみると、手ブレは気にならず撮れちゃいました。「OM-1」は処理能力が上がっており5秒で処理されるので撮影リズムが崩される事はない印象。上記の画像は縮小しているので分かりませんが、8160x6120pxの元画像を100%等倍で見てみると、風で軽く揺れた木々の葉がブレているというか少しブラーが掛かった感じで、やはり風景(遠景)、建築、ブツ撮りあたりが、ハイレゾショットの現実的な使い道なのかもしれません。あとトリミング耐性も向上するので用途によってはマイクロフォーサーズの弱点の1つをカバーできる機能とも言えます。

OM-1

三脚ハイレゾで撮ったシュークリームを手持ちハイレゾ撮影。手持ちハイレゾ撮影だと構図が自由に決めれるので便利。逆に風景(遠景)だと三脚ハイレゾが活きそうな予感。撮影に使用した「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II」はハーフマクロ的な使い方も出来る標準ズームレンズで重宝しています。あとハイレゾショットは2段分ノイズを改善しているので、夜景撮影などでも有効かもしれません。ちなみにdpreviewは「OMデジタルは、「OM-1」のノイズ耐性は2EV、ダイナミックレンジは1EV向上したとしているが、これはハイレゾショット時の撮影結果である」と解説しています。

OM-1

あと動いている被写体がハイレゾショット時に構図に入った場合のシーンも試し撮りしてみました。スローシャッターを切った時とはまた違ったブレ方をする模様。

ハイレゾショットは常時使用可能な機能ではないですが、一時的に高画素画像が必要な時や風景(遠景)・建物・ブツ撮りなどで出来るだけ高画素で記録したい時に重宝するかもしれません。ただし高画素画像が必要になる事が多ければ、素直に5000万画素前後のフルサイズミラーレス機や中判ミラーレス機を購入するのが正解だと思います。


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