同じマイクロフォーサーズ機でもパナソニック「LUMIX GH6」は動画志向ミラーレス機、OMデジタル「OM SYSTEM OM-1」はスチルコンセプトミラーレス機で両社の方向性は違います。どちらも静止画と動画を撮影可能ですが「OM-1」にどのくらい動画性能を求めるのか人によって差があると思いますが、ここ最近のカメラ市場は動画性能も重要視されているのも確か。
私はここ数年パナソニック「G9」を愛用しており、スチルコンセプトミラーレス機ながらも全てではないですが「GH5」の基本性能を引き継いでおり、静止画メインで動画もある程度撮影する自分にとってすごくバランスが良いマイクロフォーサーズ機でした。
もう「OM-1」を予約済みなので静止画だけでなく実際の動画品質が気になり始めています。「GH6」ほどの5.7K→4K映像品質や充実した設定項目そして拡張性はありませんが、「OM-1」の素撮りのクオリティに期待半分・不安半分といったところでしょうか…現時点で。
「OM-1」基本動画性能は、C4K60p LongGOP 202Mbps に対応、ALL-IはフルHDしか対応していない模様。スペックシートを見る限りハイスピード撮影は4Kに対応していないようで、フルHDでは240pまで対応。10bit OM-Logを用意しており、DaVinci Resolve編集前提のLUTファイルも数種公開されています。簡単にHDR動画を撮影できる動画ピクチャーモード HLG (Hybrid Log-Gamma) も追加。あと外部記録前提になりますが、12bit 4:4:4 RAW記録も可能となっています。
他にも動画撮影をサポートする様々な機能が搭載されており…
- 低輝度、高輝度部分をゼブラパータン(縞模様)で表示
- ピクチャーモード通りに表示、BT.709相当の表示の切り替えが可能
- 狙った被写体に対するフレーミングをしやすくするため、画面中心を示すマーカーの表示が可能
- 撮影中 画面に動画記録中を示す赤枠を表示させることが可能
- ハイレゾ対応の外部マイク接続時に96kHz / 24bit のハイレゾ録音が可能
- 静止画、動画撮影それぞれにおいて、絞り、シャッタースピード、ISO、WBを個別に設定可能
- 動画撮影をOM Captureによりリモート (有線) で行うことが可能
OM SYSTEM カメラの特長の1つである手ブレ補正機構がどのような威力を発揮してくれるのか楽しみ。「OM-1」で動画専用手ブレ補正 M-IS / M-IS2 を体験するのも今回が初めてなので「G9」と比べてどうなのか気になっています。
今のところパナソニックが「GH6」と同じ世代の「G9」のようなスチルコンセプトのマイクロフォーサーズ機を投入する計画があるのかどうか分かっていないので、できるだけ「OM-1」の動画性能が向上してくれている事に期待しています。
「OM-1」は今週3月18日についに発売されます。自分は予約を入れるのが遅かったので発売日に届く可能性は低いですが、18日に入手して週末3連休の方はがっつり使え倒せて楽しめるのではないでしょうか。(※3月21日は春分の日) 自分は桜の開花に「OM-1」が間に合ってくれれば最高です。
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