OMデジタル「OM-1」は、WOWカメラではなく正統進化したフラッグシップ機

OM-1

OMデジタルのマイクロフォーサーズ フラッグシップ機「OM-1」が発表され数日経ちました。発表から数日が経ち冷静に「OM-1」を見ることが出来るので発表段階で分かっている情報を基にした第一印象を語ってみようと思います。


以前からOMデジタルは、「おー!」と声を上げるような、特集を組まなきゃ、みたいな製品を開発している事を示唆しネット上で「WOWカメラ」と言われるようになり、そのWOWカメラである「OM-1」がついに正式発表された訳ですが、期待値が高すぎたという見方が出来るものの個人的に「WOWカメラ」ではなく " 正当進化したフラッグシップ機 " な印象。


もちろん裏面照射構造(BSI) 積層型センサーがついにOMデジタルカメラに搭載され、しかもQuad Bayer構造で全画素AF (1053点オールクロス像面位相差クアッドピクセルAF) 対応している事は大きなニュースだし、一度は試してみたいのも確か。「OM-1」の目玉機能と思います。


OMデジタルは今回「OM-1」を売り出すにあたって " コンピュテーショナル フォトグラフィ " を打ち出し、ハイレゾショットやライブNDそして深度合成・HDR撮影・フォーカスブラケット・プロキャプチャーモードなどに再びスポットライトを当てています。これらの機能は「OM-D E-M1 Mark III」と比べて部分的に向上しているものの、ちょっとインパクトに欠けたというか…。以前ソニーが「α6400」に瞳AFを搭載してきた時のような「お~っ!」というような1つ殻を破ったようなモノを感じる事が出来ませんでした。OMデジタルの " コンピュテーショナル フォトグラフィ " を否定している訳ではなく着実に進化しているので購入した方はその恩恵を受ける事は間違いないです。


ただ「WOWカメラ」と言い切るには、もう少しインパクトというか何かが欲しかった…この辺はマーケティングというか売り出し方次第でもう少し違ったかもしれません。やはりスペックうんぬんではなく「わっ…これ凄い…欲しい!」と思わせるカメラこそが「WOWカメラ」と思うのです。例えばソニー「α7 III」などは最たる例ではないでしょうか。


自分はまだまだマイクロフォーサーズカメラを使い続ける予定。来週2022年2月22日にはパナソニックのマイクロフォーサーズ フラッグシップ機「GH6」も正式発表されます。両メーカーのフラッグシップ機が出揃ってから検討するのもありかと。この数年はパナ機を使い続けて来たけど、OM機に戻るのも良いかもしれません。こういう時が一番楽しいのかもしれませんね。




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