パナソニック「GH6」は静止画ユーザーを相手にしてない様に感じるプレスリリースと製品ページ

 

GH6

ついにパナソニックのマイクロフォーサーズ フラッグシップ機「LUMIX GH6」が発表されました。噂やリーク情報通りの仕上がりですが、パナソニックの「GH6」のプレスリリース製品ページを見る限りマーケティング的にパナソニックは静止画/スチルユーザーに「GH6」を売る気がさらさらないように感じる構成でその雑談を少しだけ。


確かにパナソニックの「GHシリーズ」は動画ガチ勢 御用達ミラーレス機であり、ミラーレス市場で動画を引っ張ってきたパナソニック Gシリーズの看板カメラ決定版である事は確か。今回の「GH6」の製品ページを見ると、ほぼほぼ動画機能の解説する事に終始し静止画に触れている箇所は1割に満たない印象。マーケティング的に、はなから静止画/スチルユーザーは相手にしていないように私は感じてしまいました。だったらブラックマジックデザインみたいにセンサーのアスペクト比を16:9にした方が「GH6」のコンセプトに合っている気がします。


ミラーレス機は基本的に静止画と動画性能を高いレベルで両立した " ハイブリッドカメラ " と表現される事が多く、たとえ動画志向コンセプトのミラーレス機であっても静止画性能もアピールしハイブリッドな使い方を提案する事が一般的。


フルサイズミラーレス機話になりますが、8Kに対応しているソニー「α1」やニコン「Z 9」そしてキヤノン「EOS R5」の製品ページを見てみると、8K動画に対応している事をアピールしながらも静止画/スチル性能もきっちり解説している事が分かります。今回の「GH6」に関しては、かなり動画に寄ったマーケティングを展開しており個人的に少しビックリ。まあ「GH6」を動画用途で使用するユーザーさんの割合はかなり高いと思うし、最近は動画需要の高まりと共に動画性能で優劣が決まってしまう時があるのも確か。しかし今回のパナソニックの売り出し方はやり過ぎな気もします。パナソニックは、静止画ユーザーが一定数離れても動画ユーザーがそれ以上に増える事を織り込み済みかもしれません。


パナソニックはLマウント フルサイズ Sシリーズに注力しており、マイクロフォーサーズ Gシリーズは以前と変わらないラインアップ構成を続けると限らないので「GH6」は動画と静止画性能を追い求めた究極のMFTハイブリッド機として登場して欲しかったな~と。スペックシートを見る限り「GH6」は動画志向カメラでありながら静止画性能を手抜きしていない事は分かります。しかし今のところパナソニックは「G9」後継機や「G7X Mark III」後継機を予定しているのかどうか分からないの状況だけにどうなっちゃうのだろうと一抹の不安を感じることも。


パナソニックの静止画は決して悪くないだけにパナ機で静止画を撮っている層もいる事は忘れないで欲しい。見方を変えると「GH6」と「OM-1」の方向性は真逆なので購入を検討した場合、迷う事はないと言えます。






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